2008年07月03日
千夜鳥のものがたり~はじまり
むかしむかし あるところに 千夜鳥という かみさまのおつかいがいました。
千夜鳥は 夜のはじまりとおわりを かんりするのがお仕事でした。
ですが千夜鳥は さびしいことがとてもにがてだったのです。
まいにちまいにち くらいばしょにひとりぼっちの 千夜鳥。
「さびしいよぅ」
しずかな夜が さびしい千夜鳥は なみだがとまりません。
「さびしいよぅ」
こうして よるになると 千夜鳥のなみだで 雨がしとしと ふりだします。
よわったのは 月のかみさまでした。
なみだの雨にふさがれて 地上にでることができません。
そこで 月のかみさまはいいました。
「千夜鳥よ、おまえが千夜 なみだをながさずすごせたら
明るいところへ行けるよう 太陽のかみさまと 話をしてあげよう。
明るいせかいは とてもにぎやかで
お前は さびしくなくなるんだよ」
千夜鳥はとてもよろこびました。
でも さびしがりやの千夜鳥。
一夜だって さびしいのに 千夜なんてがまんできるはずがありません。
とほうにくれる千夜鳥をみかね 夜の精はいいました。
「わたしたちが きみのために毎夜 とっておきのせかいを みせてあげよう」
こうして くらくて しずかな夜に
ひとりがさびしくならないための 夜のうたげがはじまります。
千夜鳥は 泣かずに千夜 すごせるのでしょうか。
そして 明るいせかいへいけるのでしょうか。
千夜鳥は 夜のはじまりとおわりを かんりするのがお仕事でした。
ですが千夜鳥は さびしいことがとてもにがてだったのです。
まいにちまいにち くらいばしょにひとりぼっちの 千夜鳥。
「さびしいよぅ」
しずかな夜が さびしい千夜鳥は なみだがとまりません。
「さびしいよぅ」
こうして よるになると 千夜鳥のなみだで 雨がしとしと ふりだします。
よわったのは 月のかみさまでした。
なみだの雨にふさがれて 地上にでることができません。
そこで 月のかみさまはいいました。
「千夜鳥よ、おまえが千夜 なみだをながさずすごせたら
明るいところへ行けるよう 太陽のかみさまと 話をしてあげよう。
明るいせかいは とてもにぎやかで
お前は さびしくなくなるんだよ」
千夜鳥はとてもよろこびました。
でも さびしがりやの千夜鳥。
一夜だって さびしいのに 千夜なんてがまんできるはずがありません。
とほうにくれる千夜鳥をみかね 夜の精はいいました。
「わたしたちが きみのために毎夜 とっておきのせかいを みせてあげよう」
こうして くらくて しずかな夜に
ひとりがさびしくならないための 夜のうたげがはじまります。
千夜鳥は 泣かずに千夜 すごせるのでしょうか。
そして 明るいせかいへいけるのでしょうか。